幕洗い行事

昨日は毎年恒例の幕洗い行事でした。天気も良く唐津くんちに向けていい行事ができました!!

幕洗いとは、唐津くんちの始まりを告げる大切な行事です。無数の提灯をつけた船から曳山囃子が響き、「えんや~!えんや~!!」の掛声が夜の町にこだまする様は、唐津の夏の風物詩として市民や観光客にも親しまれています。
 曳山には、獅子や鯛といった本体の下部に巻かれている幕があります。この幕を町田川(ちょうだがわ)で洗い、土手に干して乾かす間に松浦川河口へと船で下りながら、くんち話に花を咲かせ酒を酌み交わしたのが “幕洗い行事”の始まりといわれています。戦時中から一時中断され、昭和41年の再開後も、川の汚染等から実際に幕を洗うことはなくなり、船の行事だけが昔の名残をとどめています。
 唐津くんちでは、秋の本番を前に身心を清める儀式が2度あり、最初の儀式を散齋(あらいみ)2度目を致齋(まいみ)と呼び、“幕洗い行事”は、最初の散齋にあたるとされています。この頃から曳山を持つ町々では、唐津くんちに向けた話し合いや集会が多くなるとともに、次第に気持ちが引き締まり、いよいよ唐津っ子の“くんち気分”が高まっていくのです。